ミニマリストからすると喫煙者はアホやな~としか思えないのですが、
ふと、高校生の時に、OBとして講演に来てくれた厚労省の官僚の方が冗談交じりに話してくれたことを思い出しました。
その方は、
「金のない高校生の癖に、かっこつけてタバコ吸ってるやつがこの中にもいると思うけど、それを止めようとは全く思えないんだよ。
若いうちからたばこを吸って、頼まれてもいないのに、みんながいかに税金を払わないで済ますかを工夫している中、毎月1万円以上のプラスの納税を自らしてくれて、年金がもらえる年になるかならないかくらいの、国からその人に渡さないといけないお金が増える、ちょうどいいタイミングで死んでくれるから国としてはメチャクチャ助かるんだよね~」
みたいなことを壇上から話してくれました。
子ども心に、えらいぶっちゃけ話をする人だなと驚いた記憶があります。
思い出したついでに、その話が本当なのか調べてみました。
[目次]
1.社会保障関係費(年金、医療、介護、生活保護、社会福祉費など)が年間どのくらいなのか
2.タバコで縮む寿命は何年?
3.本当にたばこの害だけで10年も寿命が縮むのか?
4.まとめ
1.社会保障関係費(年金、医療、介護、生活保護、社会福祉費など)が年間どのくらいなのか
平成27年度予算では社会保障関係費は31兆5,297億円
歳出合計が96兆3,420 億円なので、1/3を占めます。
しかも社会保障関係費は年間1兆円以上ずつ増加していきます。
この社会保障関係費は7割以上が老人に対して使われています。
65歳から年金をもらうとして、男女合計の平均寿命の83.7年まで
約20年間多めに社会保障関係費が老人に支払われます。
国民一人当たり88万円社会保障で使われているとすると、
65歳から20年生きると考えて、
20年×88万円=1,760万円かかります。
2.タバコで縮む寿命は何年?
禁煙治療のファイザーHPによると10年とのことです。
喫煙者が10年早く死んでくれれば、
10年×88万円=880万円の社会保障費の削減
になります。
国民総喫煙者社会なら、
今生きている世代が全員死ぬまでに削減できる社会保障費は
88万円×1億2千万人=105兆6千億円になります。
これ割ることの40くらいが年間の削減額とすると、
2兆6400億円の削減となり、消費税2%増税分くらいの効果になります。
公共事業費が5兆弱なので、公共事業を半分に減らしたくらいの削減です。
なかなかの削減率ではないでしょうか。
3.本当にたばこの害だけで10年も寿命が縮むのか?
肺ガンにスポットをあてて考えてみます。
「がんの統計'03」(資料編14「喫煙と肺がん」)によれば、20から24歳で喫煙を始めた男性が肺がんで死亡する割合(確率)は10万人当たり114人、つまり0.1%である。
これに対して,非喫煙者の場合には0.02%で、喫煙者が肺がんで死亡する割合は非喫煙者の5倍となっています。
メディア等で取沙汰されるのは、「0.1%」の数字の方ではなく、あくまでも「5倍」の数字のほうです。
もともと肺がんで死ぬ人の割合が低いので、喫煙者のほうが5倍肺がんで死ぬとしても
0.1%でしかないわけです。そもそも肺がんは異常に気が付きやすい病気なので、
早期治療で肺がんになったとしても治る可能性が高いがんです。
では、なぜ喫煙者のほうが10年寿命が短くなるのでしょうか?
⇒こちらのサイトによると、
タバコを吸うと
①アドレナリンなどストレスホルモンから血糖値上昇
②脂肪組織からだされるアディポネクチンという肥満を抑える物質を減少させる
③TNF-αというサイトカインを上昇させ、インスリンの作用を阻害
④すい臓のβ細胞を壊し、インスリン分泌を低下
⇒つまり糖尿病発症の危険度がUP
⑤脂肪を分解する酵素を低下
⇒中性脂肪UP
⑥血圧の上昇
⑦一酸化炭素による欠陥何部の壁の破壊
⑧ニコチンにより血が固まることで血流が悪くなる
⇒動脈硬化症になる可能性UP
⑨メタボ状態になる可能性が1.4~1.6倍に増える
喫煙者のメタボ危険度は2.4倍
とのことですが、
タバコの実際の害以上に、
たばこを吸うような人間は
健康に気を使った食事をしないし、
すぐ息が切れるから運動もしないので、
デブになりやすい&自堕落な生活を送っている
可能性が高いから病気になる=10年寿命が短くなるということなんだと思います。
タバコ以外のことに気を付けて健康的な生活を送っていれば、そこまで大きな寿命の低下も起きないのではと思いますが、それを裏付けるデータがありません。
タバコを吸っているのに健康的な生活を心がけています!という人を大量に、長期間調査をするということは実際問題として無理ですよね。そんなやつ超少数派だから!
加えて喫煙により、ハゲる可能性が上がるので、その問題もあります。
ハゲると結婚できる可能性が下がるのは想像しやすいと思います。
また、婚活サイトなどでも喫煙者かどうかのチェック欄もあるくらいなので、
喫煙者はそういう点でも結婚できる可能性が下がります。
特に女性で喫煙者だと胎児に影響があるので、問題でしょう。
既婚者と独身者では、寿命がこれまた10年縮むといわれています。
喫煙により結婚できる可能性が下がる→それにより寿命が縮む
というのも喫煙者の寿命が短くなることとの関係性0ではないでしょうね。
タバコが原因の火事は10%
これにより喫煙者の早死にの人が出ることも少~しはあるかな?
4.まとめ
タバコの害だけで直接寿命が10年縮むというより、
タバコを吸うような奴は健康に気を使わないし、ハゲちらかすし、結婚しにくくなるから~といった総合的なだらしなさからくる理由で寿命が縮んでいるという側面がおおきそうである。
また、寿命が10年縮めば880万円程度税金を減らせるので、
どんどんたばこを吸って寿命を縮めてくれれば国としては助かる。
また、
受動喫煙により、夫、妻、子供の寿命も縮めてくれるので、
喫煙者一人当たり1000万円くらいの税金の削減効果が見込めるのではないでしょうか?
タバコの素晴らしいところは、20~40代の働き盛りでは大きな病気で死亡して税収を減らすことはなく、60代70代のお金をあげないといけないタイミングで大きな病気をして死んでくれるという点があります。
長生きなんかしなくていい、今タバコ吸って楽しく生きれればいいという人も多いと思います。そのような人にとって、国と本人とどちらも得というすばらしいものだと思います。
喫煙者だと服や家具、車すべてが臭くなり、価値を下げることになるので、中古で持ち物を売る時に損することが個人的には地味に嫌ですが、喫煙者の方はそんな細かいことも気にしないでしょう。
結論、
俺以外みんなタバコ吸いまくって、60歳で死ね!
そして俺はJTの株を買って儲ける!
では、ありがとうございました。