今回は台湾の道教の本拠地にして、台湾の京都とよばれる台南で道教の廟巡りをしてきたお話です。
どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。
台南で道教の廟(仏教でいう寺)を見て回って、道教の神々を見てきました。
事前に道教の神々について調べていきはしましたが、それでも全然分からないことだらけでした。その理由として、道教では過去の偉人をバンバン祭って神様にしていくので、その数が多く、地域、宗派によっても変わるという点です。
まずは、こちらの左側が范将軍(はんしょうぐん)右側が謝将軍(しゃしょうぐん)
この二人は実在の人物です。
ある日、橋の下で二人で待ち合わせをしていて、先に来ていた范将軍が川の氾濫で流されて死んでしまう。それを申し訳なく思った謝将軍はそのまま橋で首をつって死んでしまった。その二人の友情と生真面目さから神様になったそうです。
謝将軍は首をつって死んだため、舌がべろ~んと垂れ下がっているのが特徴です。
神様になった蜀の武将関羽の元で、天界の警察みたいなことをしているらしい。
通称七爺八爺ともいう。
眉毛がなぜ長いのかは謎・・・
こちらは封神演義にも出てくる、太乙真人。
漫画版とはだいぶ見た目が違う。
というか、だいたい道教の神は老人ないし中年が多い。
左が道教の最高神である玉皇上帝。天帝ともよばれ、漢文でもよく出てきます。
最高神なので、恐れ多いのか像が無くて、位牌みたいなものがおいてある。
右が地蔵菩薩。俗にいう日本のお地蔵さんです。だいぶ豪華な感じになっています。
上が、なんか雑に並べられていた色々な神。
かぶっている神もいる。こういったらなんだけど、アニメのフィギュアを飾っているみたいだ。もっと整理整頓すべきだと思うけど、神像を断捨離するわけにはいかないから、増える一方なのだろう。
その下が、壁一面に小さな神像が飾ってあり、ひとつひとつにその像を寄贈した人の名前と生年月日が書かれている。
日本でも、アニメの聖地とかで同じようにミニフィギュアを壁に並べていってお金を取るというのをやったらよいと思う。
台南の人々は非常に信心深く、どの廟に行っても人がひっきりなしに来てお祈りをささげていた。
かといって、荘厳な神聖な場所というわけではなく、カップルが散歩がてらに来て休憩しながらスマホをいじっていたり、近所のお年寄りは涼んでいたりもする。
非常に気軽に入れる宗教施設のようだ。
廟にもよるけど、どの像が何の神様か分からないことが多いので、入り口で左の写真のように、どの像が何の神か表示してくれていたりします。それを見ながら像を探しましょう。像の見た目だけでは、何の神か分かりません。
あと、廟では神様へのお供え物として、神様用のお札の束を買います。それを敷地内の窯で焼いてお祈りをします。日本の護摩行みたいなノリ?
でも、そのお札を買うお金が足りなかったりしたらどうします?
はい、答えは天壇という廟では、廟の中にATMがあるので、そこでおろして支払えばOKです。お寺の中にATMがある感じですよ。不思議な感じですな。合理的だけど。
あと、一番謎な神は馬使い爺。
これは関羽の愛馬である赤兎馬の世話をしていた関羽の部下です。
関羽が神になったついでになんか神になっています。
後ろにちらっと赤い馬が見えますがそれが赤兎馬です。
赤兎馬が神になるならわかるけど、その世話をしていたやつが神になるんだね~
不思議だわw
こんな感じでよく見ながら見て回ると非常に面白いのが台南の道教廟です。
また今度行ったときに捜索範囲を広げてみます。
2019/10/24記事作成