どうも、一時期、「金持ち父さん貧乏父さん」に影響を受けて、不動産投資をやってみたいなどと考えていた、節約系ミニマリストのルパン座3です。
そのようなことを考えている時に、職場に店長の私宛に不動産の勧誘の電話がありました。
と言っても、最近の話ではなく、2年前の話ですけどね。
その時にどうせ無料だし、話だけでも聞いてみるかと、実際に不動産屋に会うことになったのです。
ちなみにその不動産屋は本社が大阪にあり、わざわざ飛行機に乗って説明に来るということでした。
私の他にも沖縄に同じような面談相手のの人間がいるにせよ、わざわざそこまでするほどの熱意に感心したものですが、改めて考えてみると、どんだけ客を捕まえたくて必死なんだという状態とも言えますね。
話を聞くために職場近くのファミレスを指定し、そこに行くと、電話で話した人間とその上司と名乗る人間と2人で来ていました。
話が長引くと面倒くさいので、この後仕事があるという設定にして話を聞くのは2時間で、という時間制限を設けて話を聞くこととなりました。
所得などが分かるものを持ってきてくださいというお願いがありましたが、よくわからない業者に、個人情報を晒しすぎてもいけないので、「忘れた」ということにして、こんな感じですという数字だけ伝えてました。
ちなみに今回の話が、どのような形の不動産投資かというと、ワンルームマンションを大阪や東京などで1部屋、ローン組んで借りて、それをその不動産屋が誰か他の人に貸して賃料でそのローンを返していくという投資方法です。
よくある投資方法だとは思います。
相手の説明では年利回り5%取れると言う話でしたが、結局、不動産投資で儲けるというよりも、不動産を住宅ローンを組むことで住宅ローン控除をもらい、それで不動産投資の少しの赤字を埋めて毎年トントンという状態で不動産運用をしていき、ローンが払い終わる二十年後からは丸々儲けになるという仕組みでした。
もし不動産に借り手がつかない場合は、不動産屋に8割位の値段で借り上げてもらうことで損は損だけど、大きく損ではないという状況に持っていけるという話でした。
部屋に借り手が現れても現れなくても、毎月管理費は不動産屋に払わないといけない形でした。
いいことづくしの話のようにも思えましたが、ずっと借り手がつかずに不動産屋に借り上げられている状態だと控除分を入れたとしても、毎年10万円程度の損が出ます。
それを20年続ければ200万円の損ですからね。
もしその部屋で自殺者でも出たものなら、もうずっとそのような状態にもなりかねません。
結局この話は、
そこまで人気のない中古マンションを田舎の人間に売りつけ、その維持管理手数料で小金を稼ぐという不動産屋にとって都合が良い投資でしかないのです。
あとはその田舎者にローンを組ませることで、今では悪名高いスルガ銀行が儲かるという仕組みでした。
不動産屋と銀行のために税金の控除分が取られていく、プラス手数料などで、私も年間数万円損していくという微妙な案件でした。
もちろん20年後ローンが払い終われば丸々儲けになりますが、そもそも中古マンションの投資だったので、その段階ですでに10年20年経っている物件でした。
築30年40年という物件をあと20年後に誰が借りてくれるでしょうか。
微妙な線だと思います。
ということで、これは儲からないなと思いお断りの話をしました。
そうなると、あちらも必死で止めてくる訳ですよね。
なんせ2人分の飛行機代を払ってわざわざ沖縄まで飛んできた訳ですから。
説得の相手の手としては、まず、「どういう点が不満ですか」という質問をして、それについて私が答えると、それはこうだからこうですよねという風に論破していくというのを重ねていくことで、こんなに安定的な儲けが見込める投資を断ろうとしているそちらの方が頭おかしいという風な論法に持ってくる作戦のようでした。
最後の方に繰り返していたのは、これは詐欺ではない、詐欺としては儲からなさすぎると。ある意味これはあまり大儲けができるという投資の話でなく、そんなに恐れることはないというのを繰り返していました。
責任をもって、私たちがサポートしますということも繰り返し話していましたが、不動産屋の人間なんか離職率高いですからね。
ローン払い終わる20年後にこの2人がいるとは思えません。
翌年いるかどうかも怪しいくらいです。なのでそんなもん信用はしません。
ということで最後の言葉として私が話したのは、
「私はまだまだ不動産の素人なので、他の業者からの話も聞いてみて比べてみて、その上でこちらが良いというのであれば是非お願いしたいと考えています」という風に話をしました。
こうしておけば後日電話かかってきても、どこどこ不動産屋でお願いすることになりましたと言えば引き下がりますからね。
物凄くガッカリした顔で2人は帰っていってくれました。
沖縄に良いカモがいたなと思って喜んで飛んできたのでしょうけどね。
なんせ私はお金をかけずに時間を潰すのが趣味な人間ですから、このような話がタダで聴けてラッキーだなぁというくらいの気持ちでしか、ファミレスに行っていませんでしたので。
実際問題として詐欺になるほどの損も得もない不動産投資でしたが、不動産屋と銀行は確実に小金が稼げるとという仕組みであり、逆に投資する側は状況と運によるというものです。
そんなもんやるわけがありません。
そもそも良い投資物件だったらわざわざ電話かけて沖縄まで飛んでこないと決まらないはずがないのです。
広告しなくても営業かけなくても、相手からやらせて欲しいとくるものが良い投資物件でしょうからね。
ただそんなものは初対面の人間に紹介してくれる訳はありません。
お得意さんに紹介するはずですから、そういうお得意さんがほしがらないような、
クソみたいな物件しか初対面の人間には回ってきませんからね。
なかなか私は金持ち父さん貧乏父さんになれないんだな~ということがわかっただけでもよかったかなと思います。
地道にインデックス投資で二十年かけてちょっとずつお金を増やしていくという程度の投資が、私にはあっているかなと思います。
一攫千金は目指しません。
もらった資料などを取っておけば、もっと詳細なレポートを出せたのですがね。
このころはブログもやっていなかったので、ネタにしようとしていなかったのです。
その点だけ、残念でした。
ブログのネタになると思えば、たいていのめんどいことは耐えられます。
2019年3月15日記事作成