どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。
コロナ禍の影響でコメが売れずに米農家が困っているというネット記事があり、それに対して貧困者支援で有名な藤田さんが「生活困窮者にその米を活かしていただきたい」ということを意見されていました。
貧困者支援で有名な活動家の方なのでその気持ちはわからんこともないですが、それをするとさらに米農家の生活が苦しくなるということを理解いただきたい。
どういうことかというと、
米を生活困窮者にタダで渡す→生活困窮者は安くておなかを満たすことができる米をこれまで結構買っていたのに買わなくなる→米さらに売れない→値段下がる→農家の利益減るというスパイラルに入るのです。
いやいや、コメの値段が下がればその分買う量も増えるから農家が儲からなくなるとはかぎらないじゃん!という反論あると思いますが、コメは値段が安くなったからと言って販売量が増えるタイプのものではないのです。
それはコメは価格弾力性が低い農作物だからです。
「価格弾力性」とは、
モノの価格が上下すると、人がモノを買ったり買わなくなったりする需要がどのくらい変化するか?を示す数値。計算方法は、
価格弾力性=需要の変化率÷価格の変化率
これが1より大きいと安くすればするほど売れる量が増えることになります。
例えばマンゴーとか和牛の値段が半額になっていれば「安い!買おう!」となります。
うまくすれば値段は半額になったけど3倍売れてむしろ生産農家は儲かった!ということもあり得ます。
でもコメの値段が半額なったといっても、コメを2倍食べるぞ!とはならないのです。
太るし。ほかにパンとか麺とか、かわりが多いし。
ということで取れすぎた農作物をタダで配るくらいなら畑でつぶして肥料にしたほうがマシということになるのです。
ただ冷凍食品や漬物にしたりして売り出す時期をずらせばOKです。
でもコメは冷凍して保管というわけにもいかないので、とりあえず米農家が損しない値段で国が買い上げて、倉庫に積んでおいて1年後に古米になって商品価値がなくなった段階で海外に支援物資として贈るというのが国内におけるコメの価格下落を避けれる消費方法となります。
日本産のコメが海外でも人気が出てバンバン売れればいいんですけどね~
海外の場合、味付けしないでコメを食べるという習慣がなく、何かしらか味をつけて煮たり炒めたりするもんだから、味が悪くても気にならないのだよな~
そうなると値段の高い日本のコメをわざわざ買おうとはしてくれない。
東アジア~東南アジアはまだ味付けていないコメも食べるけど、タイ米の安さに勝てるわけはないから売れないし・・・
こう考えると、農家の中でも米農家は大変だな~と思いますよ。
私なら自分たちで食べる分だけ米を作り、あとはほかの農作物やるだろうな。
もしくはサイトで直売で高い値段で売っていくかだな。
でも、コメは物理的に重いから送料が高くなりがちだしな。いや~儲けにくい。
日本がもっとまずしくなって、食事のうちコメが占める重さの割合が7割とかになればもうかってくるかな。その場合はもちろん玄米で食べる。玄米ならビタミンも取れるのでその分野菜の量を減らせるからね。
そんな時代にならないことを祈りつつ、コメを貧しい人に配ってはいけない理由を分かってもらえたことも祈りつつ、今日のお話は終わり。またね☆
20201122記事作成