どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。
先日スーパーの肉売り場でこのようなパッケージを見かけました。
穀物肥育牛というネーミング。
なるほど、ものは言い様ですね。
肉牛の肥育段階において穀物(とうもろこしとか)を飼料として使うのは当たり前であり、ほとんどの肉牛が穀物肥育牛になるのです。
草だけで牛を太らせるほうがコスト高であります。むしろね。
なので、霜降り肉にならないように穀物を与えずに牧草のみで育てるグラスフェッドビーフのほうがレア価値があるわけです。どちらが好きかは人それぞれでしょうが。
個人的には牧草のみで育てるのはあまりにコスト高になるので、自分でそのような飼育方法をすることはないな。販売先の確保も難しいし。
そこまでするくらいならベジタリアンしとけやという気もする。
脱線しましたが、穀物肥育という当たり前のことをしているだけなのにあたかもそのほうが価値があるように見せるネーミングはすばらしいね。
同じような手法で「若鶏」という言い方もある。
生後3か月ほどで鶏として育ちきる前に肉にしたものを若鶏と呼ぶけど、もう数か月育てたほうが良い出汁の出るおいしい鶏になる。
しかし、3か月を超えると食べる飼料の量の割に体が大きくなっていかないので効率が悪いのだ。
ということで本来は若鶏じゃないほうがうまみがあるわけだけど、若鶏という言い方をすることで、そちらのほうが価値があるように錯覚させることができる。
あとは三元豚という言い方とか。
3種類の豚の雑種から作った豚だけど、雑種にすることで育てやすく肉量多く仕上げている。
例えば沖縄のアグー豚などは雑種ではないので体が小さく肉量が少ない。だから本来は3元になっていない昔からの豚のほうが価値があるのだが、三元豚と言われるとなんかすごい気がする。
こういうすばらしいネーミングをつける人はよいコピーライターになるだろうな。
どういう名前を付けるかというのは非常に大事だな。
節約系ミニマリスト的にはそういう名前ロンダリングにだまされないように、お得で美味しい食材を見分けていくことが大事である。
20201109記事作成