節約系ミニマリスト0.5~怒涛の和牛農家就農編

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日米貿易交渉でトウモロコシの件ばかり取り上げられるけど、牛肉豚肉の関税引き下げに注目せよ

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どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。

 

世間では日米貿易交渉の話となると、トウモロコシの輸入の話ばかりです。

けれども、大事なのはその点ではなくて、豚肉と牛肉についてだろうと思いますので、実家が黒毛和牛の畜産農家の私が簡単に説明しますね。

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今回牛肉豚肉について決まった事は、

①日本がアメリカ産業肉にかけている38.5%の関税は段階的に9%までに下がる。

②豚肉はソーセージなどに使う低価格品の関税が、一キログラム当たり482円から最終的に50円となる。高価格帯の税金は4.3%今あるものを段階的に撤廃していく。

③一方、アメリカ側は日本産牛肉の無税枠を設ける

というようなことです。

 

アメリカ産牛肉が約30%関税が下がるということは、ざっくり言うと30%値段が安く買えるということです。

こうなると国内の国産牛業者はなかなかしんどい目に合うなという気がします。

 

もちろん分かってるとは思いますが、ついでに国産牛と和牛の違いを説明しますと、

国産牛は日本で生まれ育った牛すべてであり、和牛は黒毛和種、褐色和種、日本短角種、無角和種の4種類とそれらの交雑種のみに与えられる言い方です。

和牛はざっくりいうと黒か茶色の牛です。

 

国産牛と表記されている場合、ほとんどが乳牛であるオスの肉と考えていいです。

つまり、ホルスタイン種のオスの肉であることが多いです。

 

ホルスタイン種は体が大きく、成雄だと体重1.1トンにもなります。一方は和牛は成雄でも体重せいぜい750キロ程度です。牛は豚と違い1回の出産で一頭ずつしか生まないので、この350キロの体重差がそのまま希少価値の差となります。味も全然違いますしね。

 

和牛を買うときは贅沢をする時だと思うので、たとえ安くなったとしてもアメリカ産牛肉とは競合しませんが、国産牛の場合は思いっきり競合しますね。

国産牛業者は厳しい状況に追い込まれそう。

ただ、とうもろこしの大量輸入で牛の餌である飼料の値段は下がるので、そこでバランスが取れるのかな。

 

和牛業者はとしては、関税無しで一定量はアメリカに売れるということなので、高級和牛は今よりさらにアメリカで売れるだろう。

 

などという考察をニュースでは全然やっていないんだよな~

日韓貿易問題、米中貿易問題もわかるけど、もうちょっと牛肉豚肉の話も話題になってほしいな~

吉野家の牛丼の値段は下がるかも!

 

2019/08/30記事作成