どうも、回り道ばかりのろくでなし、節約系ミニマリストのルパン座3です。
突然ですが今一番売れてるビジネスは何かご存知ですか?
TSUTAYA での特別コーナー曰く 大ヒット漫画 キングダムだそうですよ。
こんな感じで、 各巻の表紙だけビジネス書のように書き直しして、 ビジネス書コーナーに置かれています 。内容はそのまま漫画です。
これはなかなか今までなかった発想だと思います 。
実際問題として漫画キングダムを読んだからといって、ビジネスの何の役に立つのか微妙ではあります。
それよりはキングダムの元ネタになってる、 史記を全部読んだ方が早い気はします。
ただこの発想自体が面白いですね 。
内容を全く変えずに表示だけ変えて、儲けようというミニマムな発想の転換 大好きです。
以前文豪の名作を表紙をポップにして、売り出して ヒットしたという事例もありましたね。
文豪の名作であれば、著作権はもう切れているので 丸儲けです。 それに次ぐ面白い発想の本の売り方だと思います。
確かにキングダムには名言を言ってくれる名将がいっぱい出てくるので、 仕事に対するモチベーションが低くなってる時には気分転換 として よろしいかもしれませんね。
私の好きな将軍
個人的には、藺相如との刎頚の友という故事で有名な廉頗将軍 が好きです。
刎頚の友とは刎頚の交わりでも使われる言葉です 。
中国の戦国時代に趙で活躍した藺相如と廉頗が残した故事です 。
お互いに首を切られても後悔しない仲という意味で 、ロッキード事件の田中角栄と 小佐野賢治 の 二人 の仲について説明された言葉としても出てきます。
もう一人好きな将軍は王翦将軍です。
まだキングダム内では描かれていませんが、
晩年の逸話が好きです Wikipedia から引用、短く修正します。
楚の平定に当たり、始皇帝から諸将へ見通しを問われた際、
王翦は「兵60万が必要」と慎重な意見を述べたが、
若い将軍・李信(キングダムの主人公)の「兵20万で十分」と答えた。
その積極性を買い、始皇帝は李信に楚への侵攻を任せた。
ここで王翦は自ら引退を申し出て隠居する。
しかし、楚へ侵攻した秦軍は、楚軍の奇襲を受けて大敗した。
そこで始皇帝は、王翦の邸宅を自ら訪ねて将軍の任を与え、
王翦が先に述べた通り60万の兵を与える。
これは秦のほぼ全軍であり、反乱を起こすには十分過ぎる数だったため、
臣下には疑いを抱く者も多数いた。
王翦は、始皇帝自ら見送った席のみならず、行軍の途中ですら、勝利後の褒美は何がいいか、一族の今後の安泰は確かかなどを問う使者を
逐一送った。
王翦率いる秦軍は、楚軍の背後から襲い掛かり、
戦闘態勢になかった楚軍を散々に打ち破った。
王翦は、さらに楚に侵攻し、翌年にこれを滅ぼした。
王翦は、逐一送った使者について、部下から「余りに度々過ぎます。貴方はもっと欲の無い人だと思っていましたが」
と訊ねられた際、「お前は秦王様の猜疑心の強さを知らない。
今、私は反乱を起こそうと思えば、たやすく秦を征し得るだけの兵を率いている。
秦王様は自ら任せたものの、疑いが絶えないだろう。
私は戦後の恩賞で頭が一杯であると絶えず知らせることで、
反乱など全く考えていないことを示しているのだ」と答えた。
王翦は始皇帝の猜疑心の強さを良く理解していた。引退を申し出たのも、始皇帝は役に立つ人間には丁重だが、
役に立たないと判断した人間には冷淡で、
特に権勢があるものはどれだけ功績があろうとも
些細な疑いで処刑・一族皆殺しにしかねなかったためである
(呂不韋・樊於期という実例もある)。
自分の意見が採用されなかったことで、「王翦は老いて衰え、
弱気になった」
と思っていると察し、素早く将軍の座から退いた。
実際に引退を申し出た際、全く引き止めなかった。
このため、将軍に請われ、ほぼ全軍を与えられてもいい気にならず、
猜疑を打ち消す心配りを絶やさなかったのである。
王翦は、楚の平定後も政に疑いを持たれることなく、天寿を全うすることが出来たと言われる。
このようにビジネス書としても、確かに使えそうな 内容ではありますが、 これは単純に原作の元になった史記が素晴らしい書物であるというのが大きいですね。
横山光輝の書いた史記もありますので、まずはそれから読んでみてはいかがでしょうか。
2018年10月28日記事作成