節約系ミニマリスト0.5~怒涛の和牛農家就農編

投資のための節約。節約のためのミニマリズム。和牛繁殖農家を目指す。

散歩中に見つけた、隂山英男先生の教育講演会に飛び入り参加してみた※子供のいるご家庭は必読ですぞ!

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どうも、節約系ミニマリストのルパン座3です。

 

お昼から夕方にかけて暇だったので、散歩がてら市内をふらふら

さ迷い歩きました。

その途中で、本日B’Zのライブがあるらしいという話を聞いたので、

ワンチャン、近くを通ったら音聞こえないかな~と思って、

コンベンションセンターという沖縄最大の多目的屋内ドームに歩いていきました。

 

その途中で百マス計算、隂山(かげやま)メソッドで有名な

隂山英男先生の教育講演会が開催されるという事で、

飛び入りで参加してきました。

子どももいないのに、なぜか?

それは、無料だったから~w

タダで、有名な先生の話を聞けるなんて聞かないほうが、どうかしてるぜ!

 

10km散歩してふらふらな状態でしたが、

全く眠くならず楽しく聞くことができました。

さすが、有名な先生は違いますな~

お子さんがいる方向けに、隂山先生のおっしゃっていた内容をシェアします。

 

 

隂山英男先生とは?

兵庫県朝来市(和田山町)出身。兵庫県立八鹿高等学校[1]岡山大学法文学部法学科卒業。学生時代は放送文化部に所属しアナウンサーを目指すが挫折。佛教大学通信教育部にて教員免許を取得。兵庫県内の小学校で教員生活を始める。教員時代は典型的な“でもしか先生”であったが、同僚教師の過労死を切っ掛けに「命を大切にするなら、まず教師から。自分を犠牲にする教育実践など意味はない」と、授業改革に目覚める。

朝来町立(現在は合併により朝来市立)山口小学校在職当時、同僚、父母なども巻き込んで基礎学力向上のためのメソッドの開発を進め、岸本裕史が提唱した百ます計算やインターネットの活用、科学実験、そして日常の生活を見直すチェックシートの活用など、さまざまな工夫を重ねて、成果を上げる。

また、現場の教員たちの自主的な研究会「学力の基礎を鍛えどの子も伸ばす研究会」に小河勝らと共に所属。広島県尾道市教育委員会による校長の公募に応じて、2003年4月より、尾道市立土堂小学校文部科学省指定研究開発学校)の校長に就任。

2006年4月より、京都市北区に開校の立命館小学校副校長に就任(立命館大学教授を兼務)。同年10月、政府の教育再生会議委員に就任(2008年1月まで)。

2008年10月1日、大阪府教育委員(非常勤)に就任(2012年から委員長(非常勤))。2015年3月12日に中原徹大阪府教育長が部下へのパワーハラスメント問題への責任をとり辞職。翌13日、陰山委員長も緊急記者会見を開き、同月末で教育委員長及び委員を辞職する考えであることを明らかにした。中原前教育長の友人である橋下徹大阪市長から、連日陰山委員長に対する批判がなされていた他、松井一郎大阪府知事からも辞職を促されていた[2]

 

指導方針は、「陰山の教育法の根底にあるのは

「基礎的な生活習慣を身につけさせること」と「反復練習」であり、

「百ます計算」は後者の一部に過ぎない。 

 

日本の教育の危機はどこにあるか

日本の教育の危機はどこにあるか

 

 現在は、

教育クリエイター

基礎力財団理事長

隂山ラボ代表

というのがメインの肩書だそうです。

財団経営まで手広く始めていらっしゃるのですね。

00年代に百マス計算で一世を風靡し、DSでゲームまで出した隂山先生。

その後大阪の教育を立て直そうとして、橋下徹氏ともめて干された

かわいそうな教育者ですが、ここに来て盛り返してきているようです。

 

次の章から、隂山先生のおっしゃっていたことを

羅列します。

 

 

 

これからの日本の教育の変化

①これからはアクティブラーニングだから、知識はいらないというのは、

間違い。知識が問われないのではなく、知識にプラスして面接が

使いされたり、記述問題が追加されたりなどするだけである。

よって、基礎知識を抑えるのは引き続き必須条件。

よく、センター試験が2020年で廃止だという話が出るが、

あれはセンター試験プラス筆記試験の新たな試験になるだけで、

センター試験より難しくなることを意味する。

 

②佐賀県は高校生全員にPCを持たせている。

コンピューター整備は件によって大きな差がある。

佐賀すげえ!

 

③最近、小学生の教科書が重い!という話が出るが、

あれは本当で、親世代の時より2倍くらいの重さになっている。

なぜかというと、カラーの良い紙で印刷されているので、

そもそも1枚1枚が重い。そして、サイズがB5からA4サイズに

大きくなっている。

 

また、昔は上下2巻構成だったので、下は家に置いておけたが、

今は1年で1冊という教科書も増えている。

重さだけではなく習っている範囲も増えているので、

日本史上もっとも内容の濃い教科書を使っている

ことになる。

そして、それを教える20代後半の教師はゆとり教育で、

日本史上もっとも内容の薄い教科書を使っていた

という皮肉。

 

 

最近また、小学校の不登校と校内暴力が増えている

①先に述べたとおりに、低学年から習っている範囲が

難しくなっているので、小学校入学前からひらがなや

足し算、引き算など基本的なことは教えておくべき。

勉強ができないことが、不登校の引き金になりやすいし、

いじめられやすくもなる。

 

②ここ2年で急激に、小学校での校内暴力が増えている。

その発生数は、高校生の校内暴力発生件数の2倍もある。

小1が担任を殴るという事が現実に起きている。

そして、同級生間での傷害事件も増えている。

 

今、中学校の暴力事件発生数は減る一方だが、

この世代が中学に上がる2020年ごろからは、

中学校でも暴行事件は増えるはずである。

また、日本では、いじめられたほうが転校しがちだが、

本来はいじめたほうを転校させるべき。

 

 

隂山メソッドにおける小学生の学力向上&態度改善

①隂山先生が兵庫県の山口小に平成元年に赴任し、

小3~小6に4年連続同じクラスを担任した時の生徒たちは、

50名中、旧帝難解国公立大7名、その内、国公立医学部5名、

高校入学時に兵庫県1位になった生徒も含む。

山口小はいなかの普通の小学校であり、

親は別に裕福でも高学歴でもない普通の家庭。

 

このように言うと、応用問題をたくさん教えたのでしょう?

と思われがちだが、基礎の反復の徹底をしただけ。

応用問題を解けるようになりたければ、応用力の土台となる

基礎の反復が大事なのだ。

 

②隂山先生が指導をした、九州の筑豊地方の飯塚小は、

元々、全学年全学級学級崩壊をしていて、

先生たちがやめまくりというひどい状態だった。

飯塚で仕事をするのはいいが、住むのは辞めとけと言われた

地域だった。非行児童を担当するために十数人教師を

多めに配置しているような小学校だった。

 

しかし、隂山先生がプロデュースして、

学力が上がるにつれて、非行問題がほとんどなくなった。

そのため、年間数千万円かかっていた非行児童担当の

教師の人件費が浮いたので、その余った予算を

英語教育、プログラミング教育に力を入れる余裕ができた。

そのため、良い教育をしているという事で、

飯塚小に転校してくる児童も増えた。

 

児童が変わったことで、飯塚市自体が変わった。

この時の教育長が今、飯塚市長だというから、

その成果は大きさが分かる。

でも、この事業を推進した文部科学省の役人は、

加計問題でとばされたようですが。

 

 

子どもの能力を上げるには

①難しい問題をやらせた方が脳が活性化している気がするが、

それは気のせいである。脳がより活性化している状態になるのは、

簡単なものを高速で解いているとき。

 

②文章が読めない生徒は読解力が無いのではなく、

語彙力の無さから文そのものが読めていないだけという事が多い。

学習障害ではなく語彙力が極端に低いというだけかもしれない。

 

③徹底反復は能力を高める。

徹底反復で、クラス全員のIQや偏差値が、

全員同じ幅ずつ上昇する。

IQ95⇒105  110⇒120みたいに

 

勉強とは脳を上手に使うトレーニング、集中する練習である。

限界を超えた集中は学力を一気に高める。

集中力が高いとは、一定時間当たりの処理能力が高いことである。

時間感覚が決定的に重要。

漢字を10回書いて覚えるのではなく、1回で集中して覚える

努力が大事。

 

集中力を上げるためには、ストップウォッチを使うべし。

その問題を何分で解くかの時間設定が大事。

10分で解ける問題を20分で解かせるとダラダラ解く癖がつく。

10分で解ける問題を5分で解かせると、無駄に急ぐだけで、

集中力を欠くので効率が悪くなる。

 

集中を生むには心地よさが重要

緊張は集中を妨げ、人を委縮させる。

親や教師の笑顔に比例して子どもは伸びる。

楽しい、おもしろいが集中している姿。

特に、女性教師、母親が子供に笑顔で勉強をさせることが大事。

心配性よりお気楽の姿勢で対応すべし。

 

 

子どもの能力を上げる生活環境

 ①小中学生で、早寝早起きをしていない生徒は成績がやはり悪い。

でも、9時間以上寝ている生徒も成績悪くなる。

沖縄は一番西にある県なので、一番遅く日が昇り、一番遅く日が沈む

ので、最も遅寝遅起きの県である。それが学力が低い理由の一つ。

 

②学力の高いフィンランドは、白夜で夜でも明るくなる時期があるので、

19時なったらカーテンを引いて暗くして、一斉に寝かしつける

習慣がある。

 

一食当たりの摂取食品数に比例して、学力は上がる。

いろいろなものを食べさせている家庭ほど学力は上がる。

 

④読書する子供ほど、やはり学力は高い。

しかし、読書が好きすぎると、どんどん逆に学力が下がる。

それは睡眠時間まで削るから。

 

⑤テレビやスマホを1日1時間見ても学力は変わらないが、

その以上みたら下がってくるので、親子で決まりが必要。

 

以上です。

1時間半の講演でしたが、とても楽しめました。

子どもがいるご家庭はぜひ聞いておくべき話でしたね。

会場には200名くらいしか来ていませんでした。

まあ、それが沖縄の現状だ。

 

 

2018/07/08記事作成