今回は題名の通り、「千と千尋の神隠し」の「ハク」は千尋の死んだ兄だった説を岡田斗司夫がニコニコ動画で提唱していたので、そのお話です。
どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。
アニメや映画を独自の視点で考察することで知られている岡田斗司夫さんが、ニコニコ動画の番組の中で、述べた意見です。さすがの洞察力ですね
詳しくは動画を見てください。
めんどくさい人のためにざっくりと説明をすると、
千尋は小さい時に川でおぼれかけた経験がある。その時の様子を思い出したのが上の画像ですが、「ハク=川の神」なのに、Tシャツの裾のようなものを着ている手で、助けているのが映っているのです。そして、手の感じから言っても子供の手です。ハクがいつも着ている和服とは違う洋服です。
和服状態か龍状態で助けそうなのに、Tシャツを着ている子供が助けている。
また、公開されている絵コンテでも、この手はたしかに子供の手であることがメモ書きされています。
ここからは、岡田斗司夫さんの推測でしかないのですが、
①千尋は近所の川でおぼれかけた
②その千尋を兄が助けて、代わりに自分はおぼれ死んでしまった
③その川で善行をして死んだ人間なので、神様として祭り上げられた(饒速水小白主)
ではないだろうかと。
ハクは、「自分の名前は思い出せないけど、千尋のことは小さいころからずっと覚えている」と話している場面があります。
たしかに、近所の川の神が小さい時から千尋の成長をずっと見守るかな?という気がする。兄ならしっくりくる。
それとプラスして、千尋への母親の態度が一貫してなぜか少し冷たいのです。
私は、その態度を再婚したからなのかな?と思っていたのですが、息子を殺した原因が千尋だとすると、無意識に冷たく当たってしまっているのも分からないでもない。
こんな感じで、父親は千尋の目を見て話すことが多いのに比べ、母親は千尋とあまり目を合わさない。
かといって、そもそも人と目を合わさない人間なのかと思ったら、父親とは目を合わすし、いちゃつく場面もある。
川岸を渡っていて、すべりそうになり、父親につかまったりする様子も見られるが、
そんな滑りやすいところを歩いているのに、千尋の手を引くでもなく気をつけなさいというだけです。そもそも子供を一番後ろにして歩くべきではないし。
加えて、千と千尋の神隠しのモデルとなった話の一つに、銀河鉄道の夜がある。
この話では、一緒に銀河鉄道に乗って旅をしているカンパネルラが、実はその夜、他の友達が川でおぼれたのを救うために、自分がおぼれ死んでいるというのが最後のほうで明かされることになる。それにも影響を受けているのではないか。
ちなみに、ハクが兄で千尋を救うために死んでいたというのは、分かりやすく描いてしまうと、映画を見に来た少年少女にショックを与えすぎるということで、分かりにくくしているということだろう。
なるほどね~というさすがの考察でした。
ただ、その考察も絵コンテを購入してじっくり読みこまないと分からない設定でしたので、映画を見ているだけではまず気が付かないです。
「千と千尋の神隠しは、いろいろなところが論理破綻していて、矛盾ばかりだ!」と批判もされた作品ですが、宮崎駿はそんな浅いことをする人間でなく、自分だけにしか分からない形で論理はしっかり成立しているのだと思う。ただ分かりにくいいい・・・
ニコニコ動画の岡田斗司夫チャンネルは月500円の登録料で週1の90分の放送、過去の放送を見ることができるので、ぜひ入会してみてください~
→こちらも、どうぞ
2019/11/18記事作成