どうも、節約系ミニマリストのゆるいてんちょうです。
いつもならGWは台湾に行っていることが多かったのですが、コロナでいけないので、アマゾンプライムビデオで台湾舞台の映画を2つ見ました。
南投県での少数原住民セデック族による1930年に行われた、台湾最大の抗日反乱「霧社事件」を描いた映画「セデックバレ」と、
1931年に嘉義市の嘉義農林の甲子園準優勝を描いた「KANO」です。
ちなみに金足農業高校が出るまで、農業高校で甲子園決勝まで行ったのは嘉義農林だけでした。日本人、台湾人、中国人の混成チームでした。
霧社事件でおそわれた霧社地区は日本人ほぼ皆殺しでした。
その舞台は台湾の真ん中にある山岳地帯。
その左下にある小さい丸が嘉義市です。
宮崎の村で日本人民殺しが起きた半年後に、鹿児島の日台中混成チームが甲子園準優勝するくらいの距離感です。
なぜそれほどの差が生じたかというと、
①霧社は首狩りで有名な狩猟民族である原住民セデック族が日本人から圧政を受けており、反日感情が強かった。
②日清戦争の勝利により台湾は清から割譲されたわけだが、清は山中の原住民を統治していなかった。統治が大変なわりに儲かる場所ではなかったから。
③沿岸部は中国大陸から移住した漢民族が多く、八田與一という水利土木工事の第一人者を中心として日本政府が、反乱と干ばつ苦しむ嘉南平野にダムと水路を引く大工事を行い、豊かな儲かる土地に変えたという実績があった。
という事情がある。
もし、八田與一が霧社の統治をしていたら起きなかったかもしれない。
ただやはり誇り高き狩猟民族セデック族を急激に農耕商業の民族変えようというのはむちゃだったのだろう。アイヌの反乱とかから何も学んでいなかったのだな~
ちなみにセデックバレの準主役の馬志翔が初監督した長編映画がKANOですので、その点もおもしろいですね~
2つの視点から日本統治かの台湾と日本との関係を見れるので、セットで見てほしいです。
ちなみにセデックバレは2部構成で合計五時間近くになりますが、テンポがよいので見れると思います。時間が長いこともあり台湾映画史上もっとも制作費がかかっている映画です。
20200505記事作成