このお話は、普通の25歳独身社会人「物欲 草太(ものほし そうた)」が、
極限系ミニマリスト「物無 尊(ものなし たける」との出会いにより、
ミニマリストとして目覚めていく物語である。
というコーナーを始めました。
物語の形をとりながら、節約系ミニマリズムをわかりやすく説明できれば思います。
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僕の名前は物欲草太、25歳。
沖縄で月給18万円の中小企業で3年目の営業として働いている。
沖縄在住ということで、食料品以外のモノを買うときは、ネット通販を多用している。
使っているのは主に楽天だ。
楽天なら条件を満たせば、ポイントが倍もらえたりするから、Amazonなんかより安くで通販ができるからだ。
堅実派の僕はカードも楽天カードにしているし、楽天アプリも使っているから、
常時4倍のポイントをもらえている。
ということは、具体的に言うと、1万円の商品を買うと400円分のポイントをGETしていることになる。
買い物をすべて楽天でそろえると、1年間で数千円分もののポイントになるから馬鹿にできない。
今日は、楽天で注文した、
この本が届く予定なのだ!そのため、日曜日なのに朝から到着を待っている。
「ピンポーン」
「お?どうやら配達の人が来たようだな。はい、開けま~す」
ドアを開けたら立っていたのは、配達員の格好をした
極限系ミニマリスト 物無 尊(ものなし たける)だった。
こいつハローワークで働いていたはずだが、辞めたのか?
驚いている僕を無視して、物無尊は話を続けた。
「楽天からのお届け物1点ですね、こちらにサインをお願いします。」
「はい、わかりました。サインっと、これでOKですね。ありがとうございました。」
礼を言って、ドアを閉めようとしたら
「ところでお客さん、なぜ、コンビニ受け取りにしないのですか?」
と物無が聞いてきた。
「え、楽天でもそんなAmazonみたいな制度あるんですか?」
「やれやれ、そんなことも知らずに楽天を使っているんですか?
こちらのサイトにそのやり方が書かれていますから、次からは使ってみてください。
せっかくの日曜日の午前中を、通販を受け取るためにつぶすというのは・・・
賢い選択とは言えませんな。私の仕事も増えますしね。」
「ただ、もちろん、椅子とかコンビニで保管できないレベルの大きさのものは、
コンビニ受け取りは無理ですからね。」
「はあ、ありがとうございます。次からはそうしてみます。」
そう言って、ドアを閉めようとした。
今度こそドアを閉めようとしたのに、閉めさせまいと物無はドアの隙間に足を入れてきた。何だこいつ・・・・
「ところでお客さんは、なぜAmazonではなく、楽天をお使いなのですか?
何か深いお考えがあってのことで?」
「いや、そこまでの深いと言うまでのことはないけど、楽天のほうがポイント貯まりますからね。アマゾンはそんなにポイントくれないし。」
「お客さん・・・あなたはポイントに気を取られて、大事なものを盗まれていますよ。
それは・・・送料です。」
「送料?」
「沖縄、北海道、離島在住の人々の頭痛の種は、この地域だけ、送料無料が適用されない商品が多いという点でしょう。
でも、もしお客さんがAmazonプライム会員なら、送料無料の商品が増えるのですよ。
プライム会員になるためには月400円を支払うだけです。
プライム会員になれば、プライムビデオも見放題、プライムミュージックで音楽も一部無料で聞き放題、電子書籍だって一部読み放題です。
そのついでに送料無料特典もあるのですよ?
しかも、驚いたことに、その送料無料が沖縄北海道離島でも適用されるのです。
その日に配達とか急いで配達という機能は使えませんがね。
こんなかんじで、primeの表記がある商品は、たとえ、500円の普通なら送料無料にならないしょぼい買い物でも送料無料なんですよ!やばいでしょ!」
なんか興奮して口調まで変わってきたな、こいつ。
でも、僕だけでも楽天の援護もしなければ!
「いや、楽天だってこんな感じで送料無料の商品ありますよ?」
「私は全て、楽天に送料無料が無いなどとは一言も言っていない。
あなたの早合点だ。私は、Amazonプライム会員なら、Amazonで買ったほうが、
送料分が得だと言っているのです。
楽天のほうがポイントをもらえるけど、送料無料ではない商品を沖縄へ配送しようと思ったら、下手すると商品代よりも送料のほうが高くつくのです。」
「だから、正しい楽天とAmazonとの付き合い方は、併用することです。
まず、Amazonプライム会員にはすぐになりましょう。
Amazonプライムビデオだけでも、今後永遠にDVDを借りに行かなくても良くなるという大きなリターンがありますから、入らないほうが頭おかしいです。」
「そのうえで、買いたい商品をまずは楽天とAmazonと両方で調べて、どちらが送料無料で送れるかチェックしてください。
どちらでも送料無料で値段が同じなら、楽天で購入してポイントももらいましょう。
片方だけ送料無料なら、その方で買いましょう。
片方だけ送料無料というときは、だいたいがAmazonのほうが無料なことが多いと思いますがね。
ただ、楽天も最近停滞しながらも頑張っているから、送料無料になる商品も増えているからね。よくよく調べてから、どちらで買うかは決めると良るべきでしょうな。」
「わかりました!ありがとうございます。」
「追加で、」
「まだあるのかよ・・・・」
「追加で一つ忠告をすると、本は電子書籍で買ったほうが良いぞ。
本はかさばるし、地味に重いから引っ越しの時に邪魔になるぞ。」
「本は紙で読みたい派なんです。ほっておいてください。」
「ふ・・・
まだそんなこと言っているのですか。
イケハヤさん的に言えば、まだ紙の本で消耗しているの?ですわ。」
「電子書籍論争はまた今度にしてください。早くこの本を読みたいのです。」
「分かりました。また今度、どこかでお会いすることがあれば、お話ししましょう。
それでは良い休日を。」
こうして、なんとか物無を追い払った後、早速、Amazonプライム会員の登録をした。
最初の1か月は無料で試せるみたいだから、いやになったら解約すればよいからね。
それにしても、物無のやろうはムカつくやつだが、なかなか勉強になることを
教えてくれるではあるな。
また、あいつにはどこかで会える気がするな・・・
2019/01/28記事作成